持続可能な社会の実現に向けた戦略

「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けて

2015年「国連持続可能な開発サミット」で採択された持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、日本を含めた先進国と開発途上国がともに取り組むべき国際社会全体の普遍的な目標であり、2030年までに達成を目指す17のゴール?169のターゲットから構成されています。17のゴールは今取り組むべき課題を示しており、貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指しています。

神戸大学では2020年2月にSDGs推進室を設立し、SDGsを達成するための取組をスタートさせました。目標の達成は、技術と教育とが多様な社会と融合することで実現されます。SDGs推進室は、新学術領域の開拓、文理融合等における成果を活かしたSDGsの達成を目指す取組を推進し、地域や産業界とSDGsの理念を共有しながら連携し、その取組を広く国内外に発信していきます。

SDGs推進室は以下の3つのコアアクションを掲げ、具体的に行動します。

  1. 新しい技術?産業?社会の創出
  2. 教育と政策提言
  3. 地域?自治体との連携

我々はこれらのステップを着実に上り、SDGsの達成に貢献していきます。

様々なアイデアが創出された
「SDGs未来ビジネス学生コンテスト2023」
カーボンニュートラルロードマップを
SDGs推進室に提出する環境会議のメンバー
シンポジウム
「阪神地域から考える大学の研究シーズを活かした脱炭素化」

SDGs推進室では、地域や産業界と連携してSDGsの取組みを推進する「社会連携プロジェクト」を設置しています。2023年度は、大学キャンパスのCO2排出量削減戦略の検討や環境DNAを用いた生物調査など5つのプロジェクトが新たにスタートしました(2024年5月現在のプロジェクト数:17)。2023年度は、神戸大学が幹事を務める大学エコシステムひょうごSDGsオープンイノベーションの主催で、学生たちによるSDGsビジネスアイデアのコンテスト「SDGs未来ビジネス学生コンテスト2023」を開催し、社会の課題を解決する様々なアイデアが生み出されました。また、環境会議の学生メンバーは神戸大学六甲台第一キャンパスの脱炭素化に向けたロードマップをSDGs推進室喜多隆室長に提出し、新たな社会連携プロジェクトとの連携を開始しました。文部科学省?経済産業省?環境省が主催し200を超える大学が参加するコアリションにおいて幹事大学としてシンポジウムを主催し全国に向けて本学のカーボンニュートラルに向けた取り組みを発信しました。

※詳細は、神戸大学SDGs推進室のホームページをご覧ください。
https://www.sdgs.kobe-u.ac.jp/

カーボンニュートラルの実現に向けて

地球温暖化対策の一環として、カーボンニュートラルが世界規模の重要課題となっており、日本においても、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにするカーボンニュートラルを政府が推進しています。エネルギー資源がない日本において、カーボンニュートラルの実現に向けて自然エネルギーの利用拡大やクリーンエネルギーの創出が求められているところですが、これらをも包含する多面的?総合的な取組み、特にエネルギーを消費する組織や個人による体系的な理解が必要不可欠です。

カーボンニュートラル推進本部では、「教育部門」、「研究?社会共創部門」、「キャンパス部門」の3部門に、全体総括を担う「総括部門」を加えた4部門体制のもと、カーボンニュートラルをベースに持続可能な社会の実現に向けた「神戸大学モデル」の構築を目指します。各部門でのカーボンニュートラルに資する教育?研究、社会実装を想定した地域連携、学内における省エネルギー化の推進とともに、教職員?学生のエネルギー?環境に対する理解を深めるための活動を行っています。

※詳細は、神戸大学カーボンニュートラル推進本部のホームページをご覧ください。
https://www.office.kobe-u.ac.jp/carbon-neutral/

カーボンニュートラル推進活動 ロードマップ