論集 中世?近世説話と説話集

論集 中世?近世説話と説話集

総計20名の研究者による、今昔物語集、古事談、宝物集、沙石集、長谷寺霊験記、観音冥応集、鉱石集等の説話に関する論文集。

  • 著者
  • 神戸説話研究会 編
  • 出版年月
  • 2014年09月
  • ISBN
  • 9784757607187

神戸大学沙龙国际娱乐_澳门金沙投注-官网研究科名誉教授?池上洵一とその指導を受けた中堅、若手の研究者、また国際文化学研究科教授?木下資一らが参加している神戸説話研究会編による日本中世?近世の説話研究書。総計20名の研究者が今昔物語集、古事談、宝物集、沙石集、長谷寺霊験記、観音冥応集、鉱石集等の説話に関する論文を執筆している。

国際文化学研究科?教授 木下資一


目次

  • 王朝文学の異端者―『今昔物語集』の世俗説話―
  • ?鬼の悲しみ?以後―『酒吞童子』から『しんとく丸』へ―
  • 陶然、そして呆然―タイで考えたこと―
  • 長徳元年の「石清水遷座縁起」について
  • 道長伊周同車説話とその周辺―藤原忠実の言談を読解する― 
  • 『古事談』「実方左遷説話」考―背景の中関白家?伊周―
  • 女主、昌なり―日本における則天武后像の展開―
  • 『宝物集』往生人列挙記事と道命阿闍梨
  • 無住と遁世僧説話―ネットワークと伝承の視点―
  • 天野山金剛寺蔵『清水寺縁起』(漢文縁起)について―付:本文の紹介―
  • 山王霊験記と夢記
  • 縁起の〈縁起〉―『長谷寺縁起文』成立周辺―
  • 中世金輪際伝承の諸相
  • 『釈迦の本地』とその基盤― 『法華経』とその注釈世界とのかかわり―
  • 公武関係の転換点と大内裏―『太平記』の大内裏造営記事をめぐって―
  • 舌にまつわる話 柴田芳成
  • 紅葉山文庫本『掌中要録』の書写をめぐって
  • 「さとのあま」阿波歌枕伝承生成考
  • 『礦石集』巻第四末7話「尊勝陀羅尼功能ノ事」について―先行作品との関わりから―
  • 『沙石集』から『観音冥応集』へ―中世から近世への架け橋として―
  • 縁起を創る人?縁起を書く人―『観音冥応集』「讃州東林山ノ観音感得ノ縁起ノ事」の典拠『日内山観音縁起』成立の事例から―
  • 雷除の思想―蓮体『観音冥応集』巻第六第三十五?三十六話をきっかけに―