『スタンダード生理学』は医療技術全職種に必要な「共通語」として役立つ理解しやすい生理学教科書として企画され、2002年出版の初版から好評をいただいています。今回の改訂第3版でもその大方針を踏襲しました。特筆すべき今回の改訂のポイントは、第15章に「性差」を新設し、さらに既存の「生殖」(第16章)、「老化」(第17章)と並列して整理し、統合生理学の内容を再構成して充実させたことです。さらに、版を重ねる中で増えてしまった細かい記載を徹底的に整理し、さらに読みやすく、そして全体のボリュームが増えないよう配慮しました。
本書は4年制の養成課程の低学年の学生にも理解しやすい内容を目指して企画されています。また、学生が学習内容に興味を持ち、臨床に出てからも読みたくなるように、保健医療の臨床現場に即応した内容のコラムを適宜設けてあります。
保健学研究科?教授 安藤啓司