日本近世文学の中で怪談の随一と目される『雨月物語』に注釈と「読みの手引き」を付したもの。『雨月物語』は一七七六年の刊行で、五巻九話「白峯」「菊花の約」「浅茅が宿」「夢応の鯉魚」「仏法僧」「吉備津の釜」「蛇性の婬」「青頭巾」「貧福論」からなる。大学の演習?講読のテクストとして編集したものであるが、厳密な本文校訂と最新の研究成果を盛り込んだ頭注に加えて、豊穣な読みを掘り起こすための「読みの手引き」を添えた。共編者の木越俊介氏は神戸大学および同大学院の出身で現在山口県立大学准教授、天野聡一氏は神戸大学大学院沙龙国际娱乐_澳门金沙投注-官网研究科博士後期課程の学生である。
沙龙国际娱乐_澳门金沙投注-官网研究科准教授?田中康二