神戸大学は、「阪神?淡路大震災30年シンポジウム」を2025年1月11日(土)、神戸大学百年記念館六甲ホール(神戸市灘区六甲台町)で開催します。震災から30年間の取り組みや研究成果を発信するもので、神戸大学阪神?淡路大震災30年事業委員会、都市安全研究センター、地域連携推進本部が主催し、国立大学協会レジリエント社会?地域共創シンポジウムの一環として実施します。

午前の部は、30年にわたる本学の復興の歩みをテーマとし、奥村弘理事?副学長による基調講演の後、卒業生の住田功一?大阪芸術大学教授(元NHKアナウンサー)、卒業生の映画監督/脚本家、安田真奈さんが登壇して震災復興についての議論を深めます。また、震災以降継続している神戸大学の災害ボランティア、多様な社会貢献?支援活動について、山地久美子地域連携推進本部ボランティア支援部門長が報告するとともに、学生団体が全国各地で取り組むボランティア活動について発表します。

午後の部は、さまざまな分野の研究者らが阪神?淡路大震災以後の研究成果を総括し、今後を見据えた防災?減災や都市の安全、災害復興について報告します。災害科学分野で包括協定を結んでいる東北大学の研究者も参加し、パネルディスカッションも行います。予定されている報告テーマ(仮題)と登壇者は以下の通りです。

  1. 次世代ハザードマップと防災デジタルツイン(大石哲?神戸大学都市安全研究センター教授) 
  2. 持続可能な減災社会のためのライフライン地震工学(鍬田泰子?神戸大学大学院工学研究科教授)
  3. 災害法制と被災者支援(津久井進?元兵庫県弁護士会会長、神戸大学法学部卒業生)
  4. 防災教育によるレジリエントな社会構築(桜井愛子?神戸大学大学院国際協力研究科教授)
  5. 被災歴史資料の保全活用と被災地復興(松下正和?神戸大学地域連携推進本部特命准教授)
  6. 未来を見据えた事前復興(窪田亜矢?東北大学大学院工学研究科教授)

パネルディスカッションの後、都市安全研究センターの近藤民代教授が議論を受けた総括を行います。

会場では、震災30年に関連するポスター展示、交流スペースの設置も予定しています。
プログラム詳細、参加申し込み方法などは、2024年11月ごろ、神戸大学ホームページでお知らせします。
なお、このシンポジウムは、ひょうご安全の日推進事業の助成を受けています。

(阪神?淡路大震災30年事業委員会、都市安全研究センター、地域連携推進本部)