神戸大学は、「学問の発展、人類の幸福、地球環境の安全及び世界の平和に貢献すること」を目指し、21世紀の世界が直面する様々な問題に対応できる人材を育成しています。しかしながら、これらの問題を克服するには多様な経験や視点から生まれる洞察力だけでなく、未知のものと出会う刺激から生まれる新しい「知」の創造が必要です。

そこで、神戸大学は、2007年より推進している男女共同参画に加えて、ダイバーシティ(多様性)を推進し、ジェンダー、性的指向?性自認、エスニシティ、文化、宗教、言語、出自、年齢、学歴、心身の特徴などの属性や特性にかかわらず人間として尊重し、それぞれの個性や能力を発揮できる学習?教育?研究?就労環境を整備します。

このようなダイバーシティの推進は、ときに軋轢や対立などを生じます。しかし、神戸大学の全構成員は、それらの衝突を恐れずに、多様性を尊重し、個性が輝くキャンパスを実現します。そのことを通じて創造できる「知」は、神戸から世界へと新しい地平を切り拓くことを確信し、ここに神戸大学はダイバーシティの推進を宣言します。


神戸大学長

(2018年12月13日)